絵のバランスを見直そう!

【なんだかバランスが悪いとき】

顔のパーツ配置、体各部の位置、絵全体。これらのバランスは崩したくないですよね。美しいバランスの絵を描きたいです。

でも崩れます。崩したくないけど崩れる。難しいです。僕もよく絵に限らずバランス崩壊してます。ではどうやってバランスを保てばいいのでしょうか、考えていきたいと思います。

【顔のバランス】
人間の顔はバランスの崩れが目立ちます。これは人間が常に顔を見ているためです。微細な違和感にも反応します。イラストの教本にも顔のバランスはかなり詳しく丁寧に描いてあると思います。
現実の人間の顔は人体の構造パーツの配置が決まっていますが、コミックイラストの場合はパーツの配置は決まってません。目が離れていたり近かったり、骨格がそもそも人体構造を無視していたりします。
現実通りのリアル路線でイラストを描きたい場合は教本どおりのデッサンをすべきですが、そうでない場合はどうすればいいか。
これは僕も断言できませんが、多分「両目の位置」が最も重要だと思います。

・左右の目の高さは輪郭から同じ距離
・左右の目の距離が適正か
・左右の目のサイズは同じ

このあたりが重要だと思います。絵が上手な人はここが美しい状態になっているんじゃなでしょうか。

顔は描きたい絵の種類によって変わるので、この比率が正しいなどとは書けません。自分の描きたい絵に近いものを探して測ってみるというのはいいかも知れません。

【体各部のバランス】
顔だけでなく体となると大変です。
しかし顔よりバランスはシビアではないように思います。もちろん美しいバランスに越したことはありませんが…
人間の体を描こうとした時、イラスト教本やよく聞く方法は棒人間を描いて慣れるというのがありますが…僕はやった事がありません。骨格を描いた事もありません。
顔同様にここを注意すれば最低限のバランスは保てるのではないかと思うのは…

・顔と肩幅は適正か(等身によって変わります)
・腕の長さ(手は太ももの横程度)
・腰の位置(胸部からの距離)
・太ももとふくらはぎは同じ長さか

この辺を気にかけると良いと思います。肩幅は体全体のバランスを決定する重要なサイズじゃないかと思ってます。単純に肩幅が広ければ大柄に狭ければ小柄にという感じです。表現したいものに合わせて変えましょう。

【絵全体のバランス】
絵全体のバランスは一見した時の完成度を上げると思います。よく言われるのがシルエットとして考えるというあれです。キャラクターを塗りつぶした時にかっこよく見えるか考えるとわかりやすいです。
ここに空白があるな、シルエットにするとこの部分だけボリュームがないぞ、など発見できると思います。
絵を描き始める前に紙全体を使ってアタリを付けると最終的な絵の完成度が上がると思います。
空白を潰すことや全体のバランスをとるために便利なのものはいくつもあります。

・髪(広げて空白を埋める)
・服や装飾品(広がる服や獣耳、尻尾など)
・効果(オーラや煙など)

これらが便利です。絵が上手な人はどうやってバランスをとっているか観察するのも楽しいです。全体のバランスをとるためにキャラクターをデザインする時に長髪の獣キャラなんていいですよ。

色んなポーズが描けないけど問題ない!

【キャラのポーズが描けない!】

キャラクターのポーズが棒立ち状態のものしか描けない…!いつも同じ構図になってしまう…!どうすればいいんだ…

そう思ったことはありませんか?
僕はあります。思ったことというよりは今でもこの悩みはあります。

ポーズの勉強といえば、キャラのポーズ集というのが沢山あります。デッサン人形もありますね。
ポーズ集というのは「なんだかつまらない…」と僕は思ってしまうこともあります。

ところでみなさん好きなイラストレーターや絵師さん、アイドルはいますか?
この人たちの絵や写真、動画はどれだけ見ていても飽きませんよね。それどころかずっと見ていたいそんな気になります。

この2つの差は何なのでしょうか?
僕は「絵になるかどうか」の差だと思います。

人間は間接の可動方向や可動域が限定されているためそれほど複雑なポーズはとれません。
しかし無数ともいえる色々なポーズが可能です。

この無数のポーズを永遠と集めた物がポーズ集です。一見無意味にみえるようなポーズまで含まれています。勿論新発見や面白さはあります。

イラストレーターの描くカッコいいキャラクターやグラビアアイドルの魅惑のポーズは、この無数のポーズの中から選別された「絵になるポーズ」です。

人間ができるポーズは多いけれども絵になるポーズはそんなに多くないのではないでしょうか?

という事は「絵になるポーズ」を見て描けばいいとも言えるのではないでしょうか?
カッコいいイラスト、魅惑のポーズ、ポーズだけよく見ると意外と似たり寄ったりだったりします。

これは冒頭の「いつも同じ構図になってしまう」というのと同じです。

絵になるポーズさえ練習すれば何となく仕上がるように思います。

その絵になるポーズなのですが、やはり上手な人が描くとそれはもうカッコいいし美しい仕上がりになります。

同じ構図なのにこんなにも違う、絵は奥が深くて面白いです。

という記事を書きまして咲耶狐が同じ構図しか描けない言い訳とします。

 

練習してないけど絵を描こう

【絵を描いていこう!】

早速オリジナルの絵を描いていきましょう。
ここではオリジナルとは「何も無い白紙状態で1から絵を描いていく」事をいいます。

そんなすぐ描けるわけないだろと思うかも知れませんが大丈夫です。

模写をしていれば模写が上達し、デッサンをしていてばデッサンが上達します。それは絵を描く上で重要なことです。
しかしここでの目的は模写やデッサンの上達ではなく、自分の描きたいものを描けることです。

描きたいもの、表現したいものにデッサン力が必要になってきたらその時がんばりましょう。

絵は苦行ではなく楽しい作業です。そのことを感じるためにも描きたいものを描くことが重要だと思います。何より楽しいです!


【それにしたっていきなり描けない】
いきなり描けといいましたが、白紙から描くのはやはり難しいと思います。
そんな時は絵をトレースしていた時と思い出してください。
どんな絵をトレースしていたでしょうか?
立ち絵や顔、全身などあったかと思います。

それを見ながら描くと良いと思います。これは模写に近いものですが、模写ではないので同じに描く必要はありません。
トレースした絵はきっと手が覚えてます。
ここの線はこうやってなぞったなぁとか、ここは意外と曲がってるんだよなとか意識しないでも手が覚えていたりします。

よく絵を描く方が「手癖で描いてしまう」と言いますが、あれは考えずに手が勝手に描くという事です。僕もあります。

最初から理想どおりに描くことはできませんが、このジレンマは絵を描いている限りずっと感じるものなので我慢しましょう。

でも描かれた絵はきっと良い絵になっていると思います!そっと自画自賛しましょう。

「お、意外に良いんじゃないか!?」
「これはこの部分が上手くいった」
などなど自分の絵を褒めて楽しみましょう。

この自画自賛は楽しいうえに重要な作業だと思います。絵を楽しく描いていくためにはこれが大事です!

ここまでが僕の考える絵の始まりであり基本です。
次回からは小手先の技術といいますか、細かい話をしていこうと思います。

 

 

 

 

遊んで線に慣れよう

【線を描いて慣れよう!】

多分ですが、絵の教本等ではひたすら棒線を描いたり丸を描いたりすると思います…

うん

これは重要ですが…正直何も面白くないです。
これが面白ければ良いのですが僕は苦痛です。

何をさせたいのかはわかります。
それは「線を描く事に慣れる事」ではないでしょうか。

余談ですが絵を大量に描いてきた人の線は明らかに違います。僕の乏しい表現力では形容し難いですが、線に迷いが無いといいますがブレが無いように感じます。

ではどうやって線を描く事に慣れるのかというと

「絵を写します」

模写とかではなくてトレースです。
トレーシングペーパーがあれば良いですが、コピー用紙のような薄い紙なら写ると思います。スマホタブレットに好きな絵やキャラクターを表示させてなぞるというのは良いかも知れません。

これで好きなキャラクターをトレースしましょう!
好きなキャラクターっていうのがポイントです。
できるだけ丁寧に描きましょう。出来上がったときの達成感が得られます!

描き込み式イラスト上達本みたいなものが出版されたのはこの事だと思います。


【なんでトレースがいいの?】

なぜトレースかといいますと、「トレースの時点でオリジナルの絵になる」からです。

このキャラクターは好きだけどいつも同じ服だよなぁ…もっと違うのを着せたい。とか表情を変えたいなぁとかそういう事が可能になるのがトレースです。

なぞって一部を自分の好きなように変更するだけでオリジナルイラストの完成となります。

これは僕が絵を描く最初にやってた遊びで結構楽しいです。

これはキャラクターだけでなく持たせるものであったり本来一緒にいることのないキャラ同士の夢の競演なんていうのも可能です。
胴体はこのキャラで顔はこのキャラ、なんていうモンタージュも面白いですよ!

線に慣れるというのは直線を描くとか正円を描ける事ではなくこういう事なのではないかなと僕は思います。

しかしこれはあくまでも「線に慣れるため」であってトレースした絵を「完全オリジナルの作品だ!」と言って公開するのはルール違反なので止めましょう。

だんだん線に慣れてきたら本当にオリジナルの作品を描いていきましょう!

練習しないで絵を上達させたい!

【お絵かきしよう!】

絵が上手く描きたいと思ったことはありませんか?

でも何から始めたらいいかわからない、
上達するにはデッサンとか模写とか技術的な勉強とか色々大変そうだなーと思いませんか?

僕くらいの絵ならそういうデッサンとか練習とかしなくても描けるようになります。

デッサンなんてちゃんと10枚も描いたことないし。
薄い知識くらいしかない。そもそも僕は練習が苦手で…

そんな僕がどうやって絵を描いてきたのかを書きたいと思います。そのことで絵に興味を持った方が楽しく絵を描けたら良いなと思います。

僕くらいの絵なら描けるけど、これ以上は僕のやり方ではダメだと思ってください。もしかしたら上達速度もこの方法では遅いかも知れません。それでも良いよという人はお付き合い頂けたらなと思います。

絵の技術やデッサンなどを学びたい方は他のサイト等ありますのでそちらを閲覧してください。

残念ながらここにはそういったものがありません。

怪しい感じですがやっていきましょう!

【絵を描き始める時に重要なこと】
絵を描けるようになるために一番重要な事は

絵を描くことを楽しむこと

だと思います。

絵を描こうかなと考えた時に何を目的として初めるでしょうか?
「このキャラクターが描きたい」「こういうものを表現したい」「凄い絵を描いてちやほやされたい」色々な理由があると思います。

この目的は絵を沢山描かないと達成できません。何かに時間と労力を費やすのは正直しんどい作業です。
でも楽しみながらこの作業ができたら…
いつの間にか目的は達成され、充実した時間を過ごす事ができます。

まず最初につまづいて絵を描かなくなるのは、「つまらない」「つらい」だからだと思います。ここが楽しければ自然と継続し上達していくと思います。

【絵を描く準備】

準備です。

絵を描かないのかよ!と思われても大丈夫です。
準備はすぐ終わります。

準備といっても絵を描くための道具の紹介と行った方が良いかなとも思います。

まず描くもの。
鉛筆かシャーペン。

これは消しゴムで消えるなら何でもいいです。
僕は100円のシャーペンかトンボ鉛筆を使います。

ただ鉛筆は粗悪な物は回避した方が良いと思います。
理由は鉛筆の芯に不純物?が混ざっており紙を引っ掻くような嫌な感触が手に伝わります。
(黒板を引っかくようなアレです)
もちろん良い鉛筆は紙にも優しく消しゴムで綺麗に消えます。
1本100円くらいの鉛筆なら十分だと思います!

次に描くもの。
コピー用紙
僕はほとんどコピー用紙です。
あの200枚か300枚で数百円のあれです。

練習、アイディア、本格的に描く時まで何にでも使えます。
本当はもっと良い紙を使った方が良いのですが、何だか気負いしませんか?僕はします。

消しゴム。
MONO消しゴムでも良いし100均で売ってる消しゴムでも消えれば何でも良いです。
最近の消しゴムは優秀でダメなものは滅多に無いと思います。

デジタル環境についてはまた別の機会に書こうと思います。

よし!絵を描く準備はできました!
絵を描いていきましょう!